「ミニスキレットでおつまみをつくろうイベント①」第404回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年06月06日(月)11:53

001写真/中谷のとうちゃん、他  テキスト/サルシカ隊長

いま、ミニスキレットというものがブームである。

どんなものかわからないという流行遅れの人のために説明しておくと、鋳物のフライパンだ。
その小さいサイズのもので、直径15センチほど。
調理してそのまま皿として使えるので便利だし、ちとおしゃれ。

火付け役は、お値段以上のニトリ。
なんとお値段、税別462円!
安い!
それは「ニトスキ」と呼ばれ、飛ぶように売れているらしい。
あちこちで欠品が発生しているとか。

ちなみに。
このミニスキレットは最近発売されたものではない。
ずいぶん昔から存在していた。
かつては100円ショップで100円とか200円とかで販売されていたこともあったのだ。

実際、隊長のわたくしは今から10年ほどまえにダイソーで購入。
以来ずっと使い込んでいる。

「百スキ」から「ニトスキ」へ。
時代や呼称は変わっても、ミニスキレットの魅力は変わらない。

というわけで、今回サルシカは流行にのっかってミニスキレットのイベントを開催することにした。

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ミニスキレット・イベントの反響はすごかった。
あっという間に定員数に到達。
で、募集枠を増やして対応。

今回の参加費は2500円と少し高額であったが、なんとミニスキレットと豪華食材つき!
シーズニングというものをしてスキレットを使える状態にしたものをお持ち帰りしていただける上に、マイスキレットで好きな食材を焼いて食べて飲んじゃおうぜ、という企画であった。
なので、開催時間もお昼ではなく、夕方に設定。

もちろんサルシカのイベントであるので、宿泊可能であるが、なんと参加者の大半が宿泊希望。
しかも半数以上が女性ということで、中谷の父ちゃんとわたくしは秘密基地の掃除に朝から大わらわ。

トレーラーハウスに掃除機をかけて、拭き掃除をして、宿泊スペースが足りなさそうなので、事務所やデッキの掃除までして・・・。
もうイベント開始まえに疲労困憊であった。

まあ、常にきれいにしておけばこんなことにならないわけで、つまりは自業自得ということなのであるが(笑)。

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各テーブルに道具をセッティング!
火傷をしないように手袋を用意、テーブルをこがさないように鍋置きもつくった。

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夕方4時。
いよいよミニスキレットのイベント開始。

まずは隊長のわたくしから簡単にごあいさつ。
が、今回はほとんど知っている方だったので、まあテキトーに(笑)。

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はい、こちら女性テーブルのひとつ。
スキレットなんて男の調理器具だと思ったけどなあ。
重いし、手入れは面倒だし。
しかしミニになると、食指が動くのかなあ。

ただ1点。
参加者の共通点は男女を問わず「呑んべえ」であること。
スキレットは酒飲みにはたまらないアイテムなんだろうなあ。
最強のつまみ製造機だ(笑)。

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さて。
ダッチオーブンやスキレットを使う前にやるべき儀式がある。
シーズニングである。

シーズニングとは、何か。
Wikiから引用してみると・・・

「ダッチオーブン」として製造販売されている鋳鉄製の深鍋の愛好者は、多くの場合、「シーズニング」と呼ばれる独特の作業を行う(一般的なシーズニングの方法は後述)。これは意図的に鍋に黒錆(四酸化三鉄皮膜)を発生させることで、鍋の腐食を防止する技術である。他地域の鋳鉄製の深鍋の使用者はこうした作業を行わない(毎日のように使う鍋であれば、使用後に空焚きして乾かしているうちに放っておいても黒錆びがつく)。
シーズニングによって黒錆びが発生したダッチオーブンの中でも、長年の使用によって重厚な黒錆びが付着しているものは「ブラック・ポット」と呼ばれて美的鑑賞の対象になることがある。

と、ある。

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まずはそのシーズニングを行う前に、空焚きをして出荷時に塗られた防腐剤を焼き切る。
もくもくと白い煙が出るほど焼く。
この煙は有毒といわれているので、煙を吸わないように注意する。

今回、参加者にはそれぞれガスコンロを持ってきてもらった。
小さなもので十分なのに、なぜかツーバーナーを持ってきたやつがいる。

ホワイトガスを使うタイプのバーナーを持ってきた大山さんは、火力が安定せずに危ないので外でひとり作業。
孤独な戦い(笑)。

焼き終えたら、そのまま手で触れるぐらいまで冷まし、水洗い。
亀の子たわしなどでごしごしと洗う。
基本、スキレットやダッチオーブンなどの鋳物の鍋には洗剤は使わない。

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洗ったミニスキレットを再び火にかけて水分を飛ばす。
ある程度温度が落ちたら、スキレットにオリーブオイルを薄く塗り込める。
鍋の内側だけでなく、外も鍋つかみ部分もしっかりと。

そしてまた火にかける。
今度はオリーブオイルをたっぷり入れて、くず野菜を焼く。
焦がさないように撹拌させながら、しっかりと焼いていく。
これがシーズニング。
場合によってはこれを数回繰り返す。

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シーズニングを終えたら、さあスキレット料理の試作だ!!
まずは鶏の胸肉のステーキ。

中谷の父ちゃんは、この日のために1カ月以上ずっと胸肉のステーキをスキレットで焼いて食べてきた。
もうこの道を極めちゃったのである(笑)。

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胸肉をほどよい厚さに切り、十分熱くなったミニスキレットにバターを落とし、そこにそっと並べる。
火は中火。
じわじわと肉が焼けていく。
その時、肉がスキレットになるべく密着していることが大事。
あと、7割がた火が通るまで絶対に肉をひっくり返さない。
ツンツンつついたりもしない。

焦げるのが心配ならば、そっと箸で肉を持ち上げて焼け具合を確認してもいいが、1回だけ。
あとはずっと我慢。
じゅーじゅー焼けていくのをうひひと笑いつつひたすら待つ。

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そんな注意をさんざんしたにもかかわらず、肉を返しまくったのがこの二人。

「ビールが飲みたい!」
だの
「ハチクのシナチク食べる?」
などと勝手に盛り上がり、人の話を聞いていない。

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我慢して焼いた肉は表面がパリパリ!
中がジューシーで、とても胸肉とは思えないほどのうまさ!!

水野っち、コーフンして食う(笑)。

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M子が高級テフロンの鍋でどんどん目玉焼きをつくる。
2品目は、おばんざいバルすみすの超人気メニュー「厚切りソーセージのスキレット焼き、目玉焼き添え」

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見よ、この出来栄えを!!
もうここでみんなの我慢の限界!!

全員でビールをプシュッと開ける。
気の早いやつはここで赤ワインを開ける。

本当は3品つくってから、好きな食材で好きなものをつくり、アルコールも解禁であったが、もうムリ(笑)。

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「食べるぞ〜、飲むぞ〜」

まだ夕方6時になったばかり。
ここでイベントは終了し、ここからスキレットをつかった宴会へと突入していくのである。

が、その料理の数々は圧巻、見ものである。
それは次回!!